近頃K90のエキゾースト付近から騒音がするので気になっていた。
古いK90を持っている友人はそんな音がしないと言っていたので自分のが故障でもしたのかと思っていたが、
ここで私、重大な事実を知る。
排気音の音量が違う(爆) 。
マニアの方ならもうお分かりと思うが、バイクに対する騒音規制が年々厳しくなる中、スズキもK90を規制にクリアさせるべく、
マフラーやエキゾーストの改良を重ね、静音化に成功させたのだ。
つまり、私の比較的に新しいK90は
マフラーの排気音が目立たなくなった分、他のメカニズムの音が聞こえるようになったと(爆X2)。
2000年に遂に排気規制の犠牲になり姿を消したK90だが、モデル末期になると、それが顕著だ。
ロータリーディスクバルブの吸気音、エキゾースト内で排気ガスが反響する音。
これらは規制に引っ掛からなかったのだろうか?(爆) 。
キャブをOHした際にも
衝撃の事実が。
リードバルブ入ってました(爆)。
どういうわけか、
内側にロータリーディスクバルブが有り、その外側にリードバルブが。
この奇妙な構造は、排気規制とパワーの両立によるものだと推測する。
リードバルブを採用しより繊細にエンジンへの燃料供給をコントロールし、排ガスをクリーンにする一方、吹き返しを少なくできるロータリーディスクバルブを併用することにより、トルク、パワーの低下を免れた、と考えれば
何となく理解できる。
そのおかげで、種類の異なる2つのバルブがそれぞれ凄い音を出してて、とにかくやかましい。
1台のバイクの1つのエンジンにバルブが二つ存在する光景もなかなか珍しいことではなかろうか。
4stではDOHC(ツインカム)と呼ばれますが。
K90のそんな迷路みたいな構造から長い歴史のMCを教えられたような気がします。
ビジネスバイクと侮ってはいけません。
K90はレース車両の血統を継ぐエンジンを積んでます(車台番号はRから始まる)。
RV90エンジンの真髄を見ました。
しかし、高度1500mを超えた辺りからは加速と言う言葉も忘れ、高度計代わりの油温計が上がる一方で右脳を刺激しアドレナリンがみなぎるスリルあふれるバイクになるんですがね(謎)。
そう言う所にも愛着がわく辺りが良いバイクなのかな?(もしくは私の頭のネジが外れてるか(爆)) 。