2015年2月6日金曜日

日産・ノート メダリスト試乗記 動画付きインプレッション


家の日産・シルフィにリコールが出た。


何でも、ブレーキ系の耐用年数不足が何とかで、劣化が早くなり年数がたつとブレーキが利きにくくなるらしい。


という事で部品交換してもらってる間は車どうすんの?等と考えていたら、地元の日産ディーラーさんが快くノートの最高グレードであるメダリストを貸し出して下さった。


前々から気になっていたDIG-S(エコスーパーチャージャー)車に乗れるとあって少々ワクワク(?)しながら一旦シルフィを預けにディーラーに向かう。

そしてディーラーの駐車場には日産ノートメダリストが待機してくれていた。 





動画は別の場所で撮影しております。

とりあえず色が桃色だったことに新鮮な印象を覚えつつ(ノートのイメージカラーは確か青色だったはず)とりあえず助手席からのインプレ。


シートは長距離はきついと思いますね。そのあたりは街乗り用のコンパクトとして割り切ってあるんでしょう。サイズも車格相応で特に目立った特徴は無いですが印象は良いです。


内装はほとんどプラスチック製な訳ですが下手に革張りとか他の素材に見せようとせずに、潔くスマートフォンみたいなデザインを用いて、見せかけ路線とは真逆の方向に振っていたのにはナルホドと思いました。

インパネやドア回りなど全てがプラスチック然としていますが逆にそれを活かしてデザインしている所は良いと思いましたね。




次にドアですが造りはいいのですが溶接部の見た目から甘さが目立っていました。もっといい仕上げはできないのだろうかと。

それとドアがAピラーと被る部分のみの厚さが凄く薄かったのは理にかなっているが個人的にケチっぽくていただけない。



安全性には何ら影響はないでしょうが防錆塗装も薄くないといいけどという不安は有りますね。


このドアの話ですがこういった薄いドアは2タイプ有ると私は思っています。


一つはこの日産ノートやサイドビームを内蔵した軽トラ、軽のアルトなど一見は薄く見えるが安全性は良い物。



そして もう一つは燃費や軽量化優先で安全性が犠牲になっている悪質な物で特にダイハツのタントなんかがそういった部類に入ると思っています。


こういう構造は事故時以外にも通常走行にも剛性不足などの悪影響が有るので即急にやめていただきたい。特に先述のD社製の軽自動車にはこういった車が多いと感じています。



話がドアから大脱線しましたが次は走行について感じた事をまとめてみようと思います。
 

パワーについて。

まず、驚いたのがこのエンジン、1.3ℓのダウンサイジング「スーパーチャージャー」という事。かといって凄いパワーが有る訳でも無いですが不足の無い扱いやすい力が良く出ていると感じました。

先代ノートにも小排気量モデルが有りましたが牛のように重くて瞬発力不足に感じていましたがこの現行ノートはそういった重量感とかモッサリ感が無くスムーズです。



これはエンジンの他に日産と三菱とスズキの共同設立会社である変速機を主とした製品を開発製造しているジャトコの副変速機付きのCVTの恩恵も有ると思います。


この副変速機付CVTはノートに限らず他車にも採用してほしいですね。

ちなみに特許の関係でこのCVTは日産、三菱、スズキ、以外の会社は使えませんのでこの3社が広告等でアピールできる良い技術の一つでは?なんて事も思いました。


また、走行中に「ピピッ」「パポパ」という、音が聞こえてきましたがこれは車線逸脱警告音らしいです。

 常に前方状況をカメラセンサがとらえてふらつきなどを感知すると鳴るみたいですね。

ちなみにそのなった場所は工事中の場所だったのでそういう所では誤差が出るみたいです。

しかし聞いても特に不快ではない(むしろ個人的にはバスや飛行機内等で聞きそうな良い音に感じる)ので 聞き流せば良いというレベルです。

またONOFF可能な点も必須ですね。

他にECOモードスイッチが有りますがこれはエコスーパーチャージャーの制御が変わり、速度やエンジン回転を上げない限りはこれを作動させずに燃費優先のパワーの出方になるみたいですね。

つまりエンジン回転や速度域での可動範囲を変更できるようです。


もちろん今話題のアイドリングストップ機能も付いておりこちらもONOFFが可能です。しかし、エンジンをいったん切るとキャンセルされます。


また、日産ワクテクの一つであるエマージェンシーブレーキ付きですが作動させないように走るに越したことは有りません(爆)。

わき見運転等をせずに運転に集中する事が何よりも大切ですからね。


総評  

コンパクトカーとしては目立ったところは有りませんが総合的にみてバランスの取れた車と言えます。

スーパーチャージャーはパワーを出すためではなくあくまでもダウンサイジングによる出力低下を防ぐための物ですが元々から街乗り用として割り切れば気になる事では有りません。


特に面白みや走行性や静粛性などに訴えている部分は無いですが各性能のバランスをとった車で地味といえばそれまでですが良く造りこまれていると思います。


しかしハンドルの形が完全な円形では無く楕円形に近い下が平らな印象のハンドルは持ちにくかったです。


追伸:最近のマイナーチェンジでハンドルのそれは解消されてセレナやNV350キャラバンやシルフィと同様の完全に円形のハンドルで持ちやすくなっているみたいです。とりあえずこれで一件落着?ですね。